長い冬もようやく終わりを告げ、気温とともに水温も上昇を始める早春の3月。
越冬のため深場へと落ちていた魚たちは浅瀬へと戻り、エサを求めて活性が上がってくる季節です。また、産卵を控えた魚、アフターでお腹を空かせた魚も多く、いろんな魚種が狙える時期でもあります。
コウイカ

3月はコウイカのシーズンインとなる季節。7月初旬まで狙うことができますが、シーズン終盤に釣れる大型のイカは身が硬く味が落ちてしまいます。
早い時期は小型サイズが多く、食べることを目的で狙うなら早春がベストシーズン。
3~3.5号のエギで狙うことができます。アオリイカのようにシャクる回数を多くするより、オモリを付けて底をズル引いたり、あまり跳ねさせず底付近を意識して誘ったほうが釣果に繋がります。
エギを底に付けて放置していても釣れますので、ビギナーにもオススメです。
ヤリイカ

水温が低い季節に産卵を迎えるヤリイカはシーズン終盤。大型のオスが接岸してくる可能性が高く、パラソル級を狙うことも可能です。
釣り方はキビナゴや塩締めササミをエサにしたテーラーでの釣りや、エギにエサを巻き付けた邪道エギングがオススメ。
群れでいるので1匹釣れれば大量釣果になることも少なくありません。アオリイカに匹敵する美味しいヤリイカを狙えるのは3月まで。終盤の爆釣を狙ってみましょう。
メバル

春告魚との別名がある通り、メバルは春が代表の魚。産卵を終えて腹を空かせているため一年の中でも高活性の季節です。
根魚の割にはアグレッシブに動き回り、かなりの低い層から水面まで飛び出て捕食することもあります。特に大型は底付近やテトラの間、磯周りなど障害物に付いています。
ワームや小型のプラグ、エサ釣りならモエビで狙うと良いでしょう。
写真は75㎜のワームに食いついてきたメバル。大型になるとかなり引く上、根に潜るので最後まで油断しないようにしましょう。
クロダイ

クロダイやキビレは、いわゆるノッコミと呼ばれる季節で一年で最も釣りやすいシーズンです。深場で越冬していた大型の個体が産卵のために浅場へとやってきます。群れていることが多く、食欲も旺盛な時期なので初心者にもオススメ。
日によってムラは出るものの爆釣も大いに望めるので、一年を通して最も楽しめます。
シーバス、ヒラスズキ

シーバス、ヒラスズキともに3月は活性が高い季節。
満月の夜、ゴカイたちが一斉に産卵するいわゆるバチ抜けが始まるシーズンでもあり、また、接岸してきたイワシを荒食いするイワシパターンがハマる季節でもあります。
捕食しているエサによって、バチをイミテートした細長くあまりアクションをしないプラグをチョイスしたり、弱弱しく泳ぐイワシを模したルアーを使ったりと、活性は高いもののマッチザベイトを意識する必要があり、ゲーム性も高く釣る楽しみが味わえるでしょう。
ヒラスズキは産卵を終えたアフターたちがお腹を空かせて荒食いをします。この季節は特にサラシがなくても接岸してきていることがあり、釣れるのはセイゴやフッコではなく60㎝以上のスズキ級がメインとなります。
サラシを好むヒラスズキの性質上、磯場で釣ることが多いため安全には十分注意しましょう。
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