サーフの怪魚、オオニベ。
ビッグフィッシュ盲信のとち狂ったアングラーなら、誰しも一度は釣ってみたい魚でしょう。
この記事では、日本で一番アツい宮崎サーフでオオニベを釣ることに的を絞って解説していきます。
玄人の方々はここでそっと窓を閉じて下さい。プロの貴殿方が得られる有意義な情報はここには一切ございません。むしろ教えて下さい。
あと陽キャもこれ以降の閲覧は厳禁です。このサイトなど参考にせず、現地に赴いて海の様子を眺めている玄人っぽいアングラーから情報を聞き出しましょう。そのほうが数百倍確実にオオニベに近づけます。
これからオオニベに挑戦する、またはまだ釣ったことがない、かつ誰にも話しかけることができない筆者のような陰キャコミュ障ぼっち初心者のみ先に進むことを許可します。
本記事では需要がありそうなトピック順に解説します。
オオニベ 最強オススメルアー5選
実績がありそうな順に紹介していきます。
バスデイ バンジーショット
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オオニベを釣りたいなら必ず持っていかなければならない、実績ナンバーワンの必須ルアー。
宮崎のサーフに行けば、みんなアホみたいにこれ使ってシャクってます。
2段シャクリ、3段シャクリ、ストップ&ゴーなどでアクションすると良いでしょう。
100m以上余裕でかっ飛んでいくので、プラグでは届かない沖のポイントや近くにベイトが確認できないときのサーチルアーとして使用しましょう。
バスデイ レンジバイブTG
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バンジーショット並みに釣果を聞く対オオニベ最強ウェポン。
底を取りつつアホみたいにシャクってれば良いバンジーショットに比べ、細かなレンジ調整が求められる分やや玄人向け。もちろん何も考えずただ巻きで釣れることもあります。
タングステン使用により飛距離も十分。後述の鉄板バイブではアピール力が高すぎてベイトを散らしてしまう状況や、沈下速度を抑えたいときはレンジバイブの出番。
底付近を意識して、ベイトの隙間を縫うようなイメージでリトリーブすると良いでしょう。
個人的に70㎜20gが一番扱いやすくオススメです。
ジャンプライズ かっ飛び棒130BR
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宮崎オオニベ実績ポイント近くの某釣具屋が推しているルアー。
シンペンなのに飛距離は驚異の100m超。130㎜という大きさがオオニベのメインベイトであるグチにマッチしているため、飛距離+大きめのシルエットが求められる状況では唯一無二。
こちらのルアーは余計なアクションはせず、ストップ&ゴーで底~中層付近をトレースするようにしましょう。
ジャクソン 鉄PAN Vib
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某親父がオオニベフィッシングで愛用していたルアー。
強烈波動とメタルボディのフラッシングで濁りのある状況でもアピール。
最近では大きめのロングタイプやブレードが付いたタイプも発売されていますが、個人的には一番スタンダードな写真のモデルが使いやすいと思います。
年々浅くなっていく宮崎サーフでは20~26gが特にオススメ。
底付近をただ巻きしたり、レンジが変わらない程度に細かなリフト&フォールで誘いましょう。
ジャクソン Gコントロール28 トロピカルグロー
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筆者お気に入りの最強ルアー。
注意すべきはカラーまで指定しているところ。豊富なカラーラインアップの中でもトロピカルグローが最もえげつない釣果をもたらしてくれます。
Gコンの特徴は、ベリー部に突き出たリップにより、浮き上がりを抑え底付近をレンジキープしつつ高速リトリーブすることができるところ。
シンペンとは違い、リトリーブ中にブルブルとルアーが泳いでいる感覚が伝わってくるため、波や流れでルアーアクションが破綻していないかどうかも解り、初心者にも扱いやすいです。
たまに底を取りながら脳死でただ巻きがオススメ。
フックは剛性の高いものに交換する
標準装備のトレブルフックは、基本的にメーターオーバーのバケモノを釣ることを想定して設計されていません。ヒラメやシーバスがターゲットならそのままで良いですが、オオニベともなると、せっかく魚を掛けても長期戦のファイトで針が伸びてしまったり、急な走りに耐えることができず折れてしまったりと、悔やんでも悔やみきれない報告があとを絶ちません。
そんな想いをしなくて済むように、フックは剛性の高いものに交換しておくようにしましょう。
玄人はトレブルフックを外し、メタルジグで採用されるシングルフックに交換している人が多いようです。
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ルアー構成
オススメの中にサーフフィッシングでよく使われるフローティングミノーが入っていなかったことにお気づきでしょうか。
これはオオニベの生態に関係した理由があります。
後述しますが、オオニベのメインベイトはグチ。このグチという魚はスズキのようにいろんな層を遊泳しているわけではなく、底付近に群れをなしています。そのため、オオニベは中層や表層ではなく、底付近を意識してエサを探しているわけです。
一度、波打ち際に佇んでいるオオニベを30分ほどじっくり観察する機会がありましたが、水平に泳いでおらず、斜め下に頭を向けてジっとベイトを観察しているようでした。
フローティングミノーでは釣れない、というわけではありませんが、一般的によく使うルアーはシンペンやバイブレーション、メタルジグなどになりますので、それらを多めに構成したほうがより状況に合う使い分けができるはずです。
ルアーのカラー
後述しますが、宮崎のサーフは近年濁っていることが多くあります。
そのため、ピンクやチャート、グローなど、アピール力の高いカラーが実績が高い傾向にあるようです。
アピールカラー(ピンク・チャート・グロー・ゴールドetc)2:ナチュラルカラー(シルバー・グリーン・ブルー・クリアetc)1
の割合で準備しておくと良いでしょう。
宮崎サーフ オススメポイント
宮崎サーフと一言でいっても、海岸のほとんどが砂浜になっています。そのため、ただでさえ地形の変化が少なく魚がいるポイントが見極めづらいのに、こうも広大だと余計にどこが良いのかわからないでしょう。
まずは半分に絞ります。
オオニベの実績があるのは、耳川以南~宮崎市以北のサーフ全般になります。
これより北の日向や延岡ではなぜかあまりオオニベの釣果を聞きません。
美々津、都農、高鍋、新富、宮崎市に面するサーフが好実績ポイント。
これでもまだまだ範囲が広いですが、ここではこれ以上ポイントを絞ることができません。
ここからはナマの情報が必要になります。
各エリアの下見がオオニベの近道
オオニベをよく釣る玄人たちが必ずやること。それはポイントの下見です。
耳川以南~宮崎市以北を普通に走破するだけで1時間以上かかるため、有望なエリアをすべて見るには一日がかりとなってしまいます。しかし、あてずっぽうでどこかのサーフで釣りをするより、一日潰してでも各エリアの状況を把握したほうが効率的。
下見をするときは以下の点を注視して見るようにしましょう。
ベイトがいるかどうか
オオニベのエサとなる小魚がいなければ釣れる可能性はゼロと言っていいくらい、ベイトの有無は重要な要素です。
メインベイトはグチ。底付近を回遊しているこの魚を目視で確認することは難しいため、自分でルアーを投げて確かめるか、他のアングラーがこいつを掛けていないか観察しましょう。
自分で確かめるときは、バンジーショットやバイブレーションがオススメです。小型のシルエットかつアピール力が高いため、グチが掛かることがよくあります。また、グチは群れでいるため、掛からなくてもゴツゴツと魚が当たる感触が伝わってきます。波打ち際に居ることもよくあるので、手前まで入念にチェックしましょう。
水面付近にイワシやボラなどが回遊していなければ、グチも寄っていない可能性は高いです。ポイントの下見を時短したいならば、魚の気配がないところはスルーすると良いでしょう。
一ツ瀬川や小丸川、石崎川など、河川が絡むサーフはベイトが付きやすいためチェックしておきたいポイントです。
濁りの有無
濁りのある水質よりもクリアな水質のほうが釣れやすい傾向にあります。
というのも、濁りの中にはベイトが入ってきにくく、そのためオオニベも寄っていない可能性が高くなります。海をよく観察すればわかりますが、ナブラが発生するのは濁りの外がほとんどです。
残念なことに、近年の宮崎市内では護岸工事によって特に濁りのひどい状況が続いています。なるべく濁りの少ない水質のサーフを探すか、沖から潮が当たってクリアな水が入ってきているポイントを探すようにしましょう。
地形の変化が多いところ
周りより深く掘れているところにプランクトンが溜まりベイトが居着いているため、そのようなポイントを探さなければなりませんが、人工物で溢れかえる堤防や漁港とは違い、自然からなるサーフでは地形の変化が読みづらく、どこも同じに見えてしまいます。
メタルジグなどの沈むルアーを使ってカウントを計り、何秒で底につくかを確認しながら把握する方法もありますが、初心者には波の影響で分かりにくかったり、コンマ何秒の違いを読み取るのは難しいと思います。
深く掘れていたり、逆に浅くなっていたりと地形の変化に富んだ場所は潮流が複雑になっているため、潮の流れを見てそのような変化のある場所を探しましょう。
波の大きさも地形変化を見極めるポイントです。波が周りより高いところは浅くなっている証拠です。その周囲が深く掘れているため、そのような場所を探しましょう。
一番わかりやすいポイント選びの指標
上記を実践してもなかなか良いポイントが見つけられない、地形の変化なんてわからない。
そんな初心者ぼっちコミュ障陰キャにとっておきのポイントを探す方法があります。
その方法とは「人が集まっているかどうか」。
目視でベイトが見えなかろうが地形の変化が分からなかろうが、釣れているポイントには人が集まります。
筆者と同じぼっち陰キャ初心者コミュ障のあなた方なら、人が密集しているところは避けたいでしょうが、そういうところこそ、その日そのとき一番釣れている場所に違いありません。
どうせ「となり良いですか」なんて声掛けられないでしょうから、後日早めに来て場所を確保するか、観察しつつ誰かが帰るのを待ちましょう。
サーフは地形が変わりやすいが周年変わらないポイントもある
サーフフィッシングでいろいろ調べると、
「サーフは波や潮流によって侵食あるいは堆積しやすく、日に日に地形が変化します。そのため、昨日釣れたポイントが必ずしも次の日に良いポイントであるというわけではありません。」的なことがよく書かれています。
確かにその通りなんですが、勘違いしてはならないのが、周年通して釣れやすいポイントも存在するということ。
そしてそのような場所に人が密集しています。
また、広大なサーフであるため、日に日に変化はするもののその日そのとき釣れるポイントが他にも必ず存在するということです。そしてそのような場所は独占し放題。周囲のプレッシャーを感じることなくルアーをキャストすることができます。
オオニベをたった一日で釣ろうなどと甘い考えは捨てて下さい。上記を意識して下見をし、人一倍歩いて有望ポイントを絞ることにまずは一日を費やしましょう。
常にベイトを追え
前述で深く掘れているところとか地形変化のあるところとかいろいろ記述しましたが、結局それはベイトが集まりやすいからという理由であって、あくまで一番重要な要素はベイトを探すということ。
一度見つけても生き物なのでずっとその場に留まり続けるわけではありません。ルアーを投げていてゴツゴツとベイトが当たってくる気配がなくなれば移動してしまったという証拠です。
常に移動しながらベイトを探しましょう。浅い場所や地形の変化のない場所に居ることもあるので、人が密集していて身動きが取れない有望ポイントを選ぶより、ランガンして小魚を探した方が良いこともあります。ミクロで留まっていたり、そこだけ水面がワシャワシャと活気だっていることだってあります。
筆者が唯一オオニベをヒットさせたのもそういう状況です。周りが何も掛けず静まりかえっている中で、不思議と一ヵ所だけ水面がモヤモヤしており、ベイトが寄っていました。水面に魚の気配があれば、メインベイトのグチも底付近に居る可能性が大です。
あなたは陰キャでぼっちでコミュ障な一見ヤバい人間です。今更何も捨てるものはありません。釣りながら常にキョロキョロして挙動不審に周囲を観察し、小魚が跳ねていないか、水面に怪しい動きがないかを釣りながら常にチェックしましょう。
マヅメではない! 少しずらした時間が吉
一般的に魚の活性が上がるのは朝マヅメや夕マヅメなどの薄暗い時間帯です。
朝、まだ暗い時間からポイントに入り、ゴールデンタイムが終わるAM9~10時頃に帰っていく人たちが多くいますが、なんてもったいない。情弱です。情弱極まりないです。
よそではどうか知りませんが、宮崎のグチは日が昇ってから接岸する傾向にあります。
これを知らない人が意外と多く、逆に知っている人は早起きせず9時頃悠々と来て、帰っていく人の空いたスペースで楽々とオオニベを釣っていきます。
もちろん、マヅメの時間帯は活性が高いので釣れないというわけではありません。早い時間から場所を取っておくに越したことはありませんが、日が昇り切ってもチャンスタイムが続くことを頭に入れておきましょう。
小潮より大潮 下げより上げ
水深が浅ければ浅いところほど潮位の差でベイトの寄り方が大きく変わってきます。
宮崎のサーフは遠浅なので、小潮のような干満の差が小さい潮周りではベイトが寄りづらく不利になります。また、干潮へと下がっていく潮より満潮へと上がっていく潮のほうがベイトが寄りやすい傾向にあります。
必ずしもそうであるというわけではありませんが、釣行前に確認しておくようにしましょう。
オオニベ コスパ最強タックル
3m超のライトショアジギングタックルやゴツ目のシーバスタックル、サーフ用のタックルがオススメです。
リールは軽さよりも剛性重視のほうが良いでしょう。番手は4000~5000番が最も適しています。
ラインはPEの1.2~1.5号を巻いておきましょう。気を付けなければいけないことは糸巻き量。150mや200m程度では、オオニベが掛かった際のファーストランで全てラインが出されてしまう恐れがあります。必ず300m以上巻いておくようにしましょう。
オオニベの口の中はザラザラとヤスリのようになっており、細めのリーダーだと長時間のファイトでジリジリと削られてラインブレイクしてしまいます。少し太めの10号前後を結ぶようにしましょう。
これぐらいのスペックがあれば十分だろう、という筆者の独断と偏見でピックアップしたタックルをいくつか紹介しておきます。
対オオニベ コスパ最強ロッド
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対オオニベ コスパ最強リール
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最後に一番大事なこと
ここまで読んで下さった熱心な陰キャの皆さん、ありがとうございます。
そんな皆さんに、オオニベを釣るにあたって一番大切なことを最後に記しておきます。
それは…
ひとりで釣るな!
何をするにもそう。徒党を組むのが有利なんです。ベイトの有無も、どこで釣れているかも、その日のヒットルアーが何とかいうことも、人数が多ければ多いほど情報が集まる、効率的になる。
そして何より初心者がオオニベを掛けたあとに一人で取り込むことはほぼ不可能です。
気の知れた仲間と二人以上で必ず挑んでください。恐らく遠征で挑む方々がほとんどでしょう。
オオニベを掛けることは1シーズンに1度あるかないかのチャンス。せっかく掛けてバラしてしまっては次シーズンまで引き摺ることになるでしょう。
一緒に挑戦してくれる人がいなければ、勇気を持って周囲に助けを求めましょう。プロのアングラーやテスター、有名なユーチューバーなどたくさん来ています。玄人であればあるほど親切です。
ひとりで悩まず相談してください。そう、あなたはぼっちで陰キャでコミュ障なんかじゃない!!
以上、長々とお付き合い下さりどうもありがとうございました。
この記事が参考になってオオニベを獲れた初心脱却者がいたらコメント下されば幸いです。
コメント
陰キャコミュ障ぼっち初心者の私によく効く内容でした❗何度か途中に陰キャコミュ障の確認があってww🤭です。
いくつか大事な対策を準備しつつ現地での情報戦ができてなんとかチャンス!万が一ヒットさせてもメーターオーバー20キロ超えの魚体を陸まで揚げて記念の写真をベストに撮る…と考えたら一人はかなり不利とわかりますね🤔
オオニベ用ルアーもご当地色が強いですね。バンジーショット買いましたがややリア重心の普通のジグ…これがそんなに強いのか?なんて思ってしまいました🤭
チャレンジしたからこそ語れる素晴らしいまとめでございます🫡
キワワさんコメントありがとうございます!
釣ってもないのに偉そうに書きました。なのであっちで宣伝しなかったのに…キワワさんにはしっかりバレましたか🥹
バンジーショット、サムネのコニベちゃんしか掛けたことありませんが、オオニベにもきっと高い効果があると信じてシャクっています。メタルジグでも十分通用しそうですが🤔
キワワさんもシーズン中に帰郷されることがあれば是非誰かと挑戦なさってください🫡