どうしても外洋性が高いイメージがあるブリやカンパチ、ヒラマサといった青物たち。
地元の有明海(湾奥のほう)じゃまったく見かけなかったし、実際に潮通しの良い外洋に面した海のほうが実績は高い。
けれども、それら青物も条件がマッチすればかなりの湾奥にまで入ってくることがある。
雪もちらつくような気温の中、ベイトが入ってきているという情報を聞きつけて近くの釣り場でデカいルアーを振り回していたときの話。
ベイトであるコノシロが入っているという情報は2ヶ所あり、そのうちの1ヶ所は小場所のくせに5~6人ウェーダー着てやっていたので様子だけみて移動。
もう1ヶ所は比較的狭い港湾入り口から数キロ離れた最奥部。時間はすでに夕マヅメ。周りの釣り人たちがちらほらと帰り出し、様子を聞いてみるも大して良い釣果に恵まれていないような表情。
正直期待していなかったので、160㎜もあるメガバスのKANATA+1SWとタモだけ持って竿を出した。
比較的キャパがある場所で、岸と平行にブレイクがあるので、釣り人が居ると投げられない岸際を丁寧に攻めてみた。
すると、少しストップを挟んで巻き出したタイミングで
ゴン!
何かが食ってきた。
結構大きく首を振っているような感触と、ジジジーっとぬるぬる出されるドラグ。
青物にしては引きが弱いし走らない。けど重量感はそこそこ感じる。
ヒラメ? 首振ってるから違うか。なんだろう。
帰る途中だった釣り人が寄ってきて「何か掛かりましたか」と声をかけてこられたので、少し話をしたらタモ入れしてくださることに。
格闘すること数分、ジリジリと寄ってきて銀色の何かが姿を現した。
辺りは薄暗くなり始めていたため、何が掛かっているのかわからなかったけど、光を照らして確認したら比較的細長い銀色の魚だったので、手伝ってくださっている人が「シーバスやね!」と言った。
なるほど納得。確かにそんな感じの引きかも。
タモが届く範囲まで寄せて再度、光を照らしてみたらシーバスのくせにイカつい顔つき。
「いや、サワラやん!デカいよこれ!タモとってくる!」
と、わたしのタモじゃ小さくて入りそうになかったため、ご自分のタモを車まで取りに行ってくれることに。
マジで神。
ばしゃばしゃ暴れるその魚体は今まで釣った経験がない、暗くてもパっと見てサワラだと解るクラスの大きさ。
わたしのタモと手伝ってくださった方のタモ、2つで挟んで無事にランディング。
160㎜のルアーを投げていたとは言え、まさかこのクラスが釣れるとは。しかもこんな港湾の最奥部で…
別の常連の方に写真撮ってもらったけど、この場所じゃそのサイズは見たことない、ということ。
このときはたまたまだと思っていたけど、この釣果の約1年後、再びこれと近いサイズのサワラを同じ場所で釣ったので、どうやらこんな奥地までベイトを追って入ってくるみたい。
ちなみにこのとき釣れたサワラは105㎝。
別の日にブリもボコボコ上がっていたので、パっと見まったく釣れそうにない湾奥でも、条件さえ揃っていれば青物、しかも大型が釣れることがある。
ついつい外海に行きがちだけど、いろんな釣り場を見て回るのは大事だよねってこと。
ちなみに今回のヒットルアー、メガバスのKANATA+1SWチョーゼツおすすめ。
青物めっちゃ釣れますよ!
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